ダイヤモンド・ルース 入社して配属されたダイヤモンド輸入卸部門

ダイヤモンドのルース

僕は、大学を出て入社した会社は、
ジュエリーの専門商社でした。

ジュエリーの製造卸から、
百貨店での販売、小売り、ジュエリーに関することなら
なんでも行う会社でした。

僕が入社したのは、1982年4月ですから、もう36年も前です。
バブル経済の始まる数年までした。

僕がジュエリーの会社に入社したのは全くの偶然で、
特にジュエリーに興味があったわけではありません。

いろんな会社を訪問しました。
その中のひとつでした。

そこに同じ大学出身者がいたので、
話を聞くうちに、ここでいいや、
という縁で決めました。

実は、僕は大学に5年間通っていたので、
親の手前どこでもいいから就職しようおもっていたわけです。

そして、入社後配属されたのが
ダイヤモンドルースの輸入卸部門でした。

ここから僕とダイヤモンドの付き合いが始まったわけです。




ダイヤモンドルース ビジネスのいろは

ダイヤモンドルースのビジネスは、
最初は先輩社員について、一緒に営業に回ることでした。
そして、帰社してからダイヤモンドのグレーディングを覚えました。

まず、ピンセットとルーペの使い方からですが。

先輩と回る取引先は、
同じダイヤモンドの輸入業者だったり、問屋だったり、
ジュエリーメーカーだったりで、当時は小売店は少なかったです。

当時の小売店は、ダイヤモンドルースで仕入れるということはなく、
製品で仕入れることが多かったのでしょう。

でも、先輩と回っていてもなかなか仕事は覚えられず、
その内、担当を持たされてから失敗を繰り返しながら、
仕事を覚えていきました。

ただ、当時のジュエリー業界は、景気が良くなく、
理由は、70年代後半にあった、ダイヤモンド価格の高騰の反動で、
在庫のダイヤモンド評価の低下で、苦しい状況だったようです。

若い僕にとっては、その辺の対策はあまり関係なく、
とにかく取引先に可愛がられて、売り上げ成績を伸ばすことでした。



ダイヤモンドルースの業界の現状

80年代のダイヤモンド輸入卸の会社は、
資本的に脆弱なところが多く、社員も数名でやっているような会社が多かったです。
かといって、ダイヤモンドルースのビジネスは、
大企業向きかというとそうではなく、

ダイヤモンドルースのビジネスで
一番リスクが数なく、成功しやすいのは
ブローカービジネスではなかったかと思います。

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なぜなら、ダイヤモンドを輸入するには大きな資金(数千万単位)が必要だし、
しかも粗利率が低いし、為替相場で卸値が変動するので、多くの在庫は持ちたくない、
しかも、輸入したロット(ダイヤモンドルースの集合体)を売り切るのは難しく、
ロットをそのまま右左で売りさばくのが一番効率が良いのです。

だから、業界でうまくやっている会社は、
海外のダイヤモンドディーラーと国内の大手メーカーまたは小売店の
間に入って仲介つまりブローカーとしての役割が一番安全で効率が良いものでした。



ダイヤモンドルース そして日本人はいなくなった

ダイヤモンドルース取引で一番やってはいけないのは、
ロットの切り売りをロットの値段より安く売ることです。

ロットというのは、何十個、何百個単位のダイヤモンドルースの集合体で、
海外から輸入する場合、1個、1個買うのではなく、
例えば0.30ctのSIクラス30ctsとかある程度の品質のものを
固まりで買い付けるわけです。

これは農産物や水産物などの世界でも同じで、
まとまりで買い付けて、国内の業者にばら売りするわけです。

どこの世界でも、切り売り、ばら売りするときは、
切り売りする部分は、ロットの平均価格より高く販売しますね。

ダイヤモンドの場合は、1カラット当たりの値段をガエといって、
ロットが、ガエ10万円の場合は、切り売りする部分は、10万より高く売らないといけないのです。

ところが業界自体が脆弱だったせいか、そういう売り方がなかなかできずに、
多くの業者が自分で自分の首をしめ、消えていきました。

結局、日本には、純粋にダイヤモンドの輸入卸だけで健全に運営できる会社はなくなり、
外国資本特にインド資本による会社が中心になってしまいました。

まとめ

日本には、バブルの時代を挟んで多くのダイヤモンドルースが
国内に入って来ました。

そのダイヤモンドはどこに行ったのでしょうか?

一部は当然、健全なルートで消費者のもとに届いていると思います。
しかし、その他の多くは、業者間をめぐっているかもしれません。

中には、海外に輸出されたものもあるでしょう。

一時は、そんなダブついたダイヤモンドが日本で安く買えるならと
海外のダイヤモンドディーラーたちが考えたようです。

現在、インドの企業が多いのもダイヤモンドは世界相手のビジネスが出来るからだと思います。

僕は、ダイヤモンドは天下の回りものと表してい技術ます。

もしあなたが、本当に安くダイヤモンドを買いたいなら
業界の裏の裏まで知っている人と仲良くなることでしょう。

でもそんな人は、業界に長くいる人でもなかなか知り合いになれないのが残念ですが。



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