ダイヤモンドの形でラウンドブリリアントカット以外のものは、
ファンシーシェイプまたはファンシーカットといいます。
ファンシーシェイプの種類は、ペアシャイプ、オーバル、マーキス、ハートシェイプ、エメラルドカットなどのオーソドックスなものから、研磨業者が試み続けた結果、新しく生み出されたシェイプなど多くのシェイプがあります。
先日もペアシャイプについて記しましたが、これから3回に渡って引き続きファンシーシェイプとその魅力や見分け方について記したいと思います。
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ダイヤモンド ペアシェイプ 透明度が高くエレガントな輪郭
今回は、ブリリアントカットに分類されるマーキスカット、クッションシェイプ、ハートシェイプをご案内します。
ファンシーシェイプ ダイヤモンド マーキスカット
マーキースカットは、控えめで優しい光を放ち、個性的な美しさが魅力のカットです。
マーキースカットは、ふっくらとした柔らかな曲線と両端をシャープに絞り込んだ、舟形のカットです。1745年、フランス王ルイ15世は、公妾であったポンパドゥール夫人に侯爵(マーキス)の称号を与えました。
その頃、パリに新たに生まれた舟形のダイヤモンドは、エレガントでファッションリーダーでもあったポンパドゥール夫人にあやかってマーキスと呼ばれるようになったのでした。
その舟形のダイヤモンドがマーキースカットの原形です。

縦横の比率が2:1に近いもので厚みも浅めのものが良いとされています。
ふくらみ過ぎていたり、逆に細すぎたり、短辺が、1.7mm以下の小さいものになると、
美しさが発揮できなくなります。
ファンシーシェイプ ダイヤモンド クッションシェイプ
クッションシェイプは、丸味を帯びた四角形のカットでブリリアントカットの原点です。
18世紀に確立されたブリリアントカットはクッションシェイプで、その後2世紀に渡りダイヤモンドカットの主流でした。

当時は、切断せずに原石の形に従って目減りを最小限にすることを第一に考えて研磨していたのです。だからオールドクッションブリリアントでは、原石のかたちにより外形が歪んでいたりしました。
またキューレットなどもはっきりわかりように大きく取られていました。
いまの洗練されたラウンドブリリアントカットに比べかなり野暮ったい感じでした。
ファンシーシェイプ ダイヤモンド ハートシェイプ
ハートシェイプは比較的新しく米国で生まれました。
輪郭が文字通りハート型で、米国とアジアで人気のあるカットです。

形としては、ハートが正方形内に収まるのがよいとされ、幅が広かったり、縦長のものは特殊な形と考えます。
ハートシェイプの輪郭は、研磨工が少しずつ手作業で磨くので、職人の技量が美しさに大きく影響します。
まとめ
ファンシーシェイプのダイヤモンドの婚約指輪は、個人的にはおすすめできません。
理由は次の2点からです。
1、シェイプの評価が定まっておらず主観的な好みが優先する。
2、現在婚約指輪の主流である、0.25ct~0.30ct台のサイズでは、小さくて
ファンシーシェイプの魅力が少ない。
逆に1カラットを超える婚約指輪が購入できる予算があり、はっきりした好みがあれば、素晴らしいファンシーシェイプ・ダイヤモンドの婚約指輪を手に入れることができるということです。
また、親や祖先から引き継いだファンシーシェイプのダイヤモンドがあればそれを今のリングデザインにリフォームしても良いでしょう。
どちらにしても婚約指輪用のダイヤモンドとしては、評価の定まっているラウンドブリリアントカットがおすすめです。

